入学時期も8月~10月(秋期入学)と4月があります。
入試準備
入試準備は時間がかかります。遅くとも1年前には、入試準備を始めないと間に合いません。
- 自分が進みたい学部・学科を考える
- 大学についての情報を集める
- 出願資格を確認
受験校選定には、入試日程も大きく関わってきます。どのようなスケジュールで受験をするかをイメージしておく必要があります。特に、卒業時期が11月~1月の方は、受験校も限られますし、卒業試験等で日程的に受験できない学校もあります。早めのスケジュール作成が必要になります。さらに卒業時期が5月~7月ではない高校に通っている方は、卒業見込みで受験して数か月後の4月に大学に入学するのか、それとも翌年の受験とするのかを考えておかねばなりません。その場合は、志望大学・学部の高校卒業後の期間に対する制限を調べておく必要があります。
帰国枠大学入試
国内生の一般入試と比べて倍率が低く、入試日程上数多くの併願が可能なため、十分な準備をせずに帰国する生徒も少なくありません。しかし、それでは帰国後に、願書の入手や必要書類の手配等で時間や労力を費やすことになります。準備の内容は、推薦状などの書類の手配、願書の記入、志望理由書や活動報告書などの作成、検定料の納入、健康診断などがあります。特に書類の手配に関しては、海外でのやり取りが必要になりますし、場合によっては先方が夏休みの場合があり時間がかかります。それが一人平均4校~5校に渡るわけですから、入試に向けての勉強に専念しづらいのは明らかです。
総合型選抜入試
総合型選抜入試での受験も視野に入れる場合、特に出願に向けての書類作成が膨大な時間と労力を必要とします。志望理由書だけでなく、活動報告書、特定のテーマに関する小論文など、作成書類は多岐に渡り、それぞれの分量が大きい上に合否を直接左右するので、細心の注意を払って準備する必要があります。
国立大学受験
国立大学受験までを考えた場合、入試期間が長期に渡ることもあるため、合格後の手続き(入学金・授業料等納付など)期限をも含めてしっかりとしたスケジュールを受験校選定の段階で作成しておくことも重要です。
また、受験生は特定の大学・学部に集中する傾向にあります。全体としての入試倍率は低いのですが、首都圏の人気大学・学部学科に出願が多く集まるため、競争率は非常に高いです。
毎年、全国約50大学200学部以上で出願者がいない一方で、一般入試並みの競争になる学部学科を持つ大学もあります。
さらに、高校での成績や統一試験において一定レベル以上の成果を求める大学もあります。つまり短期間の入試準備だけでは「行きたい大学・学部」への入学が思惑通りにいかない要素が非常に多いわけです。
特に、理系希望者は、滞在国と日本のカリキュラムや言語の違いが入試で障害となります。大学入学後の苦労を軽くするためにも文系以上の学習が必要になります。
現地成績重視型
海外の学校成績を重視して選抜します。選抜方法は、学科試験がなく、書類選考によってのみ選抜を行います。そのため、国家統一試験についての要求も高く、一定以上の成績が必要となります。こうした大学では、全体的に成績がいいことも大事ですが、学部学科と関連のある科目でどんな成績を取っているかも非常に重要で、統一試験受験において科目選択の規定が学部学科別に定められている場合もありますので、高い成績を取りやすい科目選択をするのではなく、自分が大学で学ぼうとしていることに関連のある科目を選択することが重要です。
入試成績重視型
海外の教育制度や教育水準が多種多様であるので、各大学が実施する入学試験を重視して選抜します。国家統一試験の成績提出を不要としている大学や学部学科別に入試問題を作成する大学はこのタイプになります。ただし、入試成績重視といっても、理系学部での数学や理科の筆記試験などのように、高校時代の学習が入試での得点力の土台となる場合があります。この場合、入試成績重視といっても、現地での成績も大きく影響することになります。
現地成績・入試成績折衷型
海外の成績をもとにした書類選考と、各大学が実施する入学試験をもとに選抜します。このタイプの大学には、一般入試と同日程で、一部共通問題を課す大学もあります。