赴任先:ルクセンブルク
滞在期間:5年目
通学先:インターナショナルスクール
<海外赴任にあたり学習について気をつけたこと、気がついたこと>
0~3歳で初めての海外赴任の際、英、仏、独、日と多言語に触れてしまい帰国後、日本語習得に時間がかかってしまいかなり後悔したので
2回めの赴任(小学2年)まで英語の準備はしていない
ネットフィリックスで英語(日本語字幕)で料理、工作などの趣味番組を寝る前に見ていたが、それだけでも少しづつ聞き取りができるようになってきていた。
地元校ではなくISL(インターナショナルスクール)に入学したが、学習の進みは日本より1.2年遅れている事は知っていたので、
日本大使館で配布される教科書を参考に、日本のママ友と連絡を取り進み具合を確認していた。
初めの1年はとにかく環境に慣れてもらうことに必死だったので、算・国以外は捨てていたが日本地図、都道府県(県庁所在地)を覚える、理科の実験番組くらいは見せていた
ドイツの地元校などは日本のように先生の話を座って聞くタイプの学習を取る学校も多いそう。
ISLでの授業の進め方は主にディスカッションなので、初めのうち娘は戸惑っていた。
例えば「3×2とはどういうことか?」など大人でもなんと答えればいいか一瞬わからない質問をされる
(クッキー3枚を2人分)(ブロック3個を2袋)などと答えれば良いのだが<何でも思いついたものなら良い>というのが娘には難しかったようだ。
「白紙を渡され<角度について>好きなように思ったことをまとめろ」的な学習が多いので、あまりにも問題がアバウト過ぎて何を書いていいかわからないと鉛筆が止まってしまった事があったらしく
面談では「とにかく失敗を恐れずやることだ」と先生には何度も注意された。(←そういう問題ではない気はしたが、日本の学習では弱い部分ではある)
娘には、自分が知っている知識をこんなことも知ってるよと自慢するつもりで書けば良いと言った。
日本の学習では細かい知識も習っているので算数については<天才>扱いされていたので、日本に帰ったら落ち込まないように気を引き締めるようにと言っていた。
海外赴任が10年単位で長い家庭のお子さんは「なんでISLで優秀なのに日本の勉強もしなきゃいけないの!」と日本の勉強を嫌がる子もいるようなので、いつか帰国することは初めから明確に伝えていた。
赴任2.3年の家庭は英語も日本の勉強もどちらも中途半端になってしまう傾向があるので、どちらに力を入れるかを娘ともよく相談した。
小学生なら1.2年くらいで意思疎通ができるくらいにはなるし、娘は中学受験を取ったので、あまり英語に力を入れることはしなかった(ただし、学校からはチクチク言われた)
家庭内でも完全英語、という方針の家庭もあったが日本語が話せなくなる子が多いので、早い段階で中学受験するかしないかを(日本でインタに行かせるのか)はなんとなくでも考えておいたほうが子供への負担は少ない気がした。英語に力をいれて、さらに中学受験も、はかなり酷だと思った。
毎年「来年帰国するかも」と担任に伝え、学校では英語の他にフランス語のクラスも取るのだが手が一杯だったのでなんとか回避した。
ISLでは宿題もそれなりに多かったので、受験勉強にどれだけ時間を充てるのかも娘と相談した。
ISLはペーパーレスの方針なので学校でも宿題でもパソコンを使うので、使い方を勉強できて良かった。
ヨーロッパでは留年は成績やその後の経歴や進路に全く影響がないそうで、あえて留年を取って時間の余裕を作る家庭もあった。
企業主催の日本語学校(補習校)は地元校に通っている子供(赴任家庭ではない)に合わせて学習を進めるため進度が遅く、学習の補助には向かなかったので1年で退学し、
家庭学習に切り替えた。
インターネットから無料のテキストをダウンロードしたり、You Tubeの解説を見たり一緒に勉強したほうが娘のペースで進められたので有意義だった。
参考書「小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる」小杉拓也著を使い、小学校で習う算数はカバーできたと思う。
中学受験を意識してからはeFFISAGEとZ会で学習を進めたが、毎日勉強をする習慣をつけることが一番大切だと感じた。
eFFISAGEとZ会で受験勉強をしているが、結局親が一番質問させるので一緒に勉強するのが良いと思った。
文章問題では<て・に・を・は>でとんでもない勘違いをするので、やはり日本語能力が足りないと感じている、対策として毎日文章に触れる機会を作ることだとは思う。